朝起きたときの顎のだるさ、実は食いしばりのサインかもしれません

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朝目が覚めた瞬間、顎のあたりが重だるい感じがする——そんなお声を診療の中でよく耳にします。

多くの場合、その背景にあるのが、寝ている間の食いしばりや歯ぎしりです。肩こりや疲れのせいだと思われている患者さんも多いのですが、よくお話をうかがってみると、実は就寝中の噛みしめが原因になっていることが少なくありません。

頬に手を当てて食いしばりによる顎の不調をやわらげようとする女性

食いしばりの厄介なところは、ご本人が気づきにくい点にあります。日中はパソコンやスマートフォンに集中しているときに、無意識のうちに歯を強く噛みしめてしまうことがありますし、夜間は眠っている間のことですから、なおさら自覚しづらいものです。気づいたときには歯がすり減っていたり、詰め物が欠けていたり、顎の関節に違和感が出ていたりするケースもあります。

対策としてまずご案内するのはマウスピースですが、当院ではそれに加えて、ボトックスを使い、食いしばりで緊張した顔まわりの筋肉をほぐすケアもご提案しています。歯そのものだけでなく、噛む力を支えている筋肉にアプローチする視点も、顎の負担を考えるうえで大切だと私たちは考えています。

日中の食いしばりについては、ふとした瞬間に「あ、噛みしめていた」と気づいていただくことが、まず第一歩になります。パソコン作業中や集中しているときに、意識して歯と歯を離し、頬の力を抜いてみる。そうした小さな習慣の積み重ねが、顎まわりの負担を減らすことにつながります。

食いしばりや歯ぎしりの背景には、ストレスや噛み合わせなど、患者さんによって事情はさまざまです。セルフケアだけで様子を見るのではなく、気になる違和感がある場合は、早めにご相談いただくことをおすすめしています。日々のちょっとした習慣を見直すきっかけにしていただければ幸いです。


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