「鉄分不足で歯ぐきに影響?歯科と鉄分の深い関係」
みなさんこんにちは*
「鉄分って貧血予防には大事だけど、歯にも関係あるの?」
実は、鉄分はお口の健康、特に歯ぐきや粘膜の健康を守るためにも大切な栄養素のひとつです。
今回は、鉄分と歯の健康の関係についてわかりやすく解説します。
鉄分とは?なぜ体に必要?
鉄分は、赤血球の材料となる「ヘモグロビン」の主成分です。
ヘモグロビンは体中に酸素を運ぶ働きをしており、鉄分が不足すると酸素の運搬能力が低下し、「鉄欠乏性貧血」を引き起こします。
鉄分不足によって起きる体の変化は、全身の疲れやすさ・集中力の低下などがよく知られていますが、口の中にもさまざまな影響を及ぼすことがあるのです。
鉄分不足とお口のトラブル
鉄分が不足すると、次のような口腔内の不調が現れることがあります:
● 歯ぐきの出血・腫れやすさ
貧血があると、歯ぐきの細胞が酸素不足に陥りやすくなり、炎症を起こしやすくなる傾向があります。
歯ブラシで出血しやすい方は、鉄分不足が関係していることも。
● 口内炎や舌の違和感
鉄分不足が続くと、舌の表面が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みや違和感を感じやすくなることがあります。
「舌炎(ぜつえん)」や「口角炎」などの粘膜トラブルも鉄欠乏と関連があるとされています。
● 味覚異常・食欲不振
鉄欠乏性貧血では、味覚が鈍くなったり、食べ物の味が変わったように感じることがあります。
こうした変化も、口腔内における鉄分不足のサインのひとつです。
鉄分の摂取で気をつけたいこと
鉄分は大切ですが、過剰摂取にも注意が必要です。
特に鉄分入りのサプリメントを長期で摂取している場合、**歯の着色(黒ずみ)**が見られることがあります。
これは「鉄剤沈着」と呼ばれ、歯の表面に鉄が付着してしまう現象です。
ただし、エアフローなどの専門的なクリーニングで除去できるケースがほとんどですので、気になる方はご相談ください。
鉄分を含むおすすめの食材
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レバー(牛・鶏)
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赤身の肉(牛肉・マグロなど)
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あさり・しじみなどの貝類
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ほうれん草・小松菜・ひじき
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大豆製品(納豆・豆腐)
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卵黄
※植物性の鉄(非ヘム鉄)は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップします。たとえば、小松菜+レモン、納豆+キムチなどの組み合わせがおすすめです。
最後に
鉄分は、歯そのものというよりも、歯ぐきや舌などの“粘膜の健康”に密接に関わっている栄養素です。
「最近、歯ぐきが弱い気がする」「舌がヒリヒリする」と感じている方は、栄養バランスの乱れが原因になっているかもしれません。
当院では、メディカルサプリを取り扱っています。
歯のクリーニングと合わせて、栄養状態の見直しも含めたアプローチをおすすめします✨